インプラント治療 相談室

インプラント治療 〜QAコーナー

インプラント治療

自然の歯と比べた場合、インプラント治療によって取り戻せる、噛む力、感触、使用感覚とはどの程度のものですか?

噛む力は、8−9割程度取り戻すことができます。これは、歯を失う前とほぼ同じように、好きな食べ物を思い通りに食べたりするなど、食生活を楽しむことができるということを意味します。

治療後の口の中の感触、使用感覚とはどんな感じですか?

感触は、入れ歯やブリッジなど、装着するものと異なり、それぞれ歯根は人工歯根、歯は人工の歯で、自然と同様の構造のまま入れ替える治療なので、違和感については治療後、歯が失われていたところに歯が戻るので当然しばらくの間は違和感を感じるかもしれませんが、一定期間(人によって異なる)を過ぎると、意識しても違和感を感じることがなくなる場合が殆どです。 使用感覚については、治療後、継続して定期的なチェック(半年に1回)を受けていただく必要がありますが、それ以外は、例えば入れ歯のように特別な洗浄が必要だとか、そういった煩わしいケアは必要ありません。ただし、もちろん、口の中を常に清潔に保つことが重要だということは言うまでもありません。

インプラント治療は割と新しい技術、というイメージがありますが、いつ頃から始まったのでしょうか?また、安心して治療を受けても将来にわたり問題が起こったりしないという証明・検証はできていますか?

それほど新しい技術というわけではありません。新しい素材や、新しい技法は常に継続して開発、研究されていますが、基本的なコンセプトは大きく変わっていません。1963年に、スウェーデンの歯科博士により正式にこのコンセプトを用いた治療が始まり、半世紀以上に渡り多くの歯を失った人々がインプラント治療を一番の選択として選んでいます。現在では、その当時よりはるかに進歩した素材や治療技術になっているということもあり、歯を失った方にとって最も最善の治療ということに間違いありません。

治療を受けた後、どのくらいで通常の食事をしたり、普通の生活に戻れますか?また、痛みが続きそうで心配なのですが、その辺はどうでしょうか?

インプラントの手術後、1週間くらいは刺激のある食物は控えていただいています。痛みについては、ほとんどありませんのでご安心ください。

インプラントの素材は何ですか?

インプラントは、体の中で非常に安定した素材であるチタンでできており、骨とのなじみをさらによくするために表面処理が施されています。チタンは人工関節など、さまざまな分野で使用され、生体親和性の高い材料として世界で認められています。

インプラント治療を誰でも受けることができますか?

年齢の上限はありませんが、骨の成長がほぼ終了する16歳ぐらいから治療を受けることができます。ただし、心臓病や糖尿病などの持病がある人や、妊娠中の人などは受けられない場合があります。また、あごの骨の状態によっても受けられない場合があります。いずれの場合も事前に歯科医師とよくご相談ください。

インプラント手術に伴う痛みは?

手術は簡単な麻酔下で行いますので、通常、痛みを感じることはありません。

治療費はどの程度かかりますか?

インプラント治療は、自由診療扱い(自費)となっていますので、保険が適用されません。実際の治療費はインプラントの種類や本数、被せる人工の歯の材質などによって異なりますので、詳しくは歯科医師とご相談ください。

インプラントはどのくらいもちますか? また、手入れは?

インプラント自体は生体となじみの良いチタンでできています。長持ちをさせるのに重要なことは自分の歯と同じような手入れをすることです。ブラッシングはもちろん、歯肉の健康状態や正しい噛み合わせのチェックをするため、半年に1度は定期検診を受けてください。